カントン包茎は完全に包皮をむくことができない、亀頭を露出したまま放っておいたことでむくんで元に戻らなくなるなどの症状があります。症状には3つのグレードがあり軽度だと包皮のむくみのみですが中度になると、むくみの他に血流が悪くなり亀頭もうっ血する症状が起こります。重度となると亀頭に潰瘍や出血が見られるようです。重度にまで症状が悪化してしまうと治療がとても難しくなってしまうため、自分がカントン包茎かもしれないと感じている方は、早めにクリニックに相談するようにしましょう。
カントン包茎を解消する包茎手術の中で、最もスタンダードなのが「環状切開法」です。包皮の狭い部分を確実に切除できるので、包茎手術としての効果に優れています。性感帯を温存できるなどリスクの少ない包茎手術です。健康保険が適用されるので、治療費の負担も少ないというメリットがあります。
ただ、いつも包皮の中に隠れている肌色の部分と、もともと外部に接して茶色に色素沈着している包皮を縫い合わせる施術を行うので、どうしてもツートーンカラーの仕上がりになってしまいます。より自然な仕上がりを求めるのであれば、「亀頭直下埋没法」という術式も検討してみましょう。亀頭下で縫合するので傷跡が目立ちにくく、包茎手術を受けたことがばれにくい術式です。自然な仕上がりになるというメリットのある術式ですが、カントン包茎の状態によっては施術を受けられないケースもあるので、その点には注意が必要です。